(10)いよいよ本番!
本番直前(20分前)のサウンドチェックとリハ。
ナント時間のないこと!おそろしいので、もうすでにステージ衣装を着ておいて、リハをした。
これもあまりない経験。
ディーさんの新しいアルバムから、スタンダードジャズではない曲があったので、それだけ、かろうじて、1回だけ、とおしリハ。スタンダードジャズの曲は、もちろんリハーサルは、なし。
このステージは、前回のライオネルハンプトンジャズフェスティバルでも会ったディーさんが、今回の主催者に、私と一緒のセットを組んで欲しいとリクエストして下さったことで、実現したステージ。
JAZZ&ゴスペル&R&Bと、なんでもこいのディーさんは、ここでも大の人気者。
翌日には、弾き語りでのステージも披露していた。
このセットのメンバーは、
ディー・ダニエル(vo),ケン・ペポロウスキー(ts),ジェフ・ハミルトン(ds),私(org)
この日の最終セットでまた演奏。これはH3(ヒューストン・パーソン(ts)、ジェフ・ハミルトン(ds)、私(org))。
途中で、スタンディングオベーションになって、しばらく拍手が止まらないと、ジェフが、「実はまだあと数曲演奏する予定なのですが、皆さんがすわってくれないと、ぼくたち演奏をやめて帰らないといけない。。」といって、笑いをとっていた。
このバンド、出演場所によって、ついている名前が違う。ウエストコーストジャズパーティでは、「Organ magic Trio」、ロスのホテル関係のイベントでは「インターナショナル・パワー・トリオ」、そして、サンディエゴのイベントと関係がある、このジャズフェスでは、皆、「エッチトリオ」とか、「エッチスリー」とか呼ぶ。
何故H3かというと、ヒューストン(Houston)、ハミルトン(Hamilton)、ハシモト(Hashimoto)だからだそうだが、日本では、この呼び方はやめて欲しいものだ。。。
ちなみにジェフは、裕と私とのトリオでの演奏のときは、いつもメンバー紹介で、「メンバーは、ユタカ・ハシモトー、アツコ・ハシモトー、ジェフ・ハシモトー」といって、ネタにしている。
*このバンドでの演奏写真が、手元にないので、まもなく日本でも販売するらしい(注:今でもアマゾン等で買うことはできるが、店頭販売等の流通にのせるという意味)、エッチトリオのCDジャケット写真を代わりに、、、
演奏を終えて、ステージ横を見たら、なんとベースのジョン・クレイトン氏と、息子のピアニスト、ジェラルド・クレイトン氏が、椅子に座ってじっくり我々のステージを見ていた!ひえ〜やめて欲しい〜、、、!!
この日のすべての演奏が終わった後、打ち上げに出て欲しいと言われていたので、このジャズフェスのミュージックディレクターのホフマンさんと、ジェフと、ベースのジョン・クレイトン氏、それから、わざわざアイダホから、CDの売り上げのチェックを私に持ってきて下さった、ライオネルハンプトン・ジャズフェスティバルのコーディネーターの、ドワイナさん達と参加。近くのワインバーへ行く。
私は飲めないので、まわりをパンで覆ったカレースープを、パンをくずしながら食べたが、なかなかおいしかった。
打ち上げの途中で、関係者の女性2人が、帰り際に、私に、「あなた、来年も絶対来なきゃだめよ!」というと、ななめ向かいに座っていたジョン・クレイトン氏が、私に「ノー・チョイス!」と言っていた。
ジョンさんとホフマンさんの二人は、いくつかの西海岸のジャズフェスのミュージックディレクターで、この時も、明後日に行われるイベントの打ち合せに、大変忙しそうだった。